長野佑紀先生と初めてお会いしたのは、富山の学会後の会食の場でした。共通の知り合いからご紹介を受け、弁護士の先生であることを知り非常に驚いたことを覚えています。
なぜならば、長野先生はお食事をしながら社交的で笑顔で談笑されながらも周囲の方々への細やかな気配りを決して欠かすことはありませんでした。
私のイメージする弁護士の先生とは、まったく違うタイプの方でした。
その後ご縁があり、医療法人博文会顧問弁護士、社会福祉法人博文会顧問弁護士、また理事のお一人としてもお力添えをいただいております。
長野先生が優れた点はたくさんあるのですが、一番はそのスピード感だと思っております。
困ったときにすぐに動いてくださる。不安な気持ちの中、そのスピード感ほど心強いものはありません。
例えば、医療法人内でパワーハラスメントを疑わせる事案が発生した時に、私はパワーハラスメントの認定と対策をどのようにするかばかりに気を取られ、どのように対応すればよいか分からなくなり、長野先生にご相談いたしました。そうしたところ先生はまるで絡み合った鎖を丁寧にほぐすかのように話を聞いてくださり、その上で今後の方針を示してくださいました。結果的に、みんなが遺恨を残すことなく納得をする形で解決することができました。
また、社会福祉法人内のケースでは、インターネット上のイラストが法人ホームページに映り込んでいたことについて、著作権侵害に基づく損害賠償請求を受けたことがありました。著作権という馴染みの少ない問題でしたので、すぐに長野先生に相談し、著作権についての考え方、損害賠償請求への対応の仕方などをご指導いただきました。
法人全体においても、先生がお書きになった『Q&Aでわかる!病院・診療所の紛争予防・対応マニュアル』、『Q&Aでわかる!介護施設の紛争予防・対応マニュアル』を使用してカンファレンスを実施するなど、役職員のリスクマネジメントに対する意識向上に努めています。それでも病院や施設は常日頃どれだけ気を付けていても、思わぬクレームや困難を要するご家族の対応など様々な問題が起こります。その都度、長野先生には迅速で適切な対応をしていただいております。
また、長野先生は、法人外の問題についても親身に相談に乗ってくださいます。
以前に私がトラブルに巻き込まれた際、諸事情により長野先生が担当することは難しいケースであったため、長野先生の信頼する弁護士の先生をご紹介いただきました。
顔合わせの初日から何度も長野先生はお相手の事務所までご同行してくださり、私の説明の補足などをしながら先生へ引継ぎをしてくださいました。
通常であれば紹介してくださることはあっても、事務所まで付き添い、その後のサポートまでしてくださるような弁護士の先生はいらっしゃらないと思います。非常に感動したことを覚えています。
弁護士としても人としてもこのような素晴らしい先生との出会いに日々感謝しております。